ブレーキオイルは安全運転の要

車検時に毎回交換している方も多い「ブレーキオイル」

実は、車の安全に大きくかかわっている部分ということをご存知ですか? 今回は、何故交換しなければいけないのか、どんな仕組みなのかなどを 解説いたします。

 ★ブレーキオイルとは★

正式には「ブレーキフルード」と言います。

「オイル」というと「エンジンオイル」を思い浮かべる方も多いかと思いますが、全く別物です。

車のブレーキは、ディスクローターをブレーキパッドで挟んで回転を止めます。 挟むときに圧力を伝える役割が「ブレーキオイル」なんです。

「ブレーキオイル」はディスクローターを挟み込む時に発生する摩擦によって高温になります。

沸点は200度以上ですので、すぐ沸騰することはありませんが 坂道などで何度もブレーキを使用すると ブレーキシステム全体が高温となり ブレーキオイル沸騰→気泡が発生。

ブレーキペダルを踏んだ時に圧力が伝わりにくくなり、車の停車が難しくなります。

この現象を 「ベーパーロック現象」と言います。中には大事故につながる場合もあります。 坂道ではエンジンブレーキを併用するのがオススメです。

 ★交換しないとどうなるのか★

「ブレーキオイル」は時間の経過と空気中の湿気などによって劣化していきます。

劣化することで沸点がひくくなり、「ベーパーロック現象」が発生しやすくなります。

最悪の場合、交換を怠ったことによって ブレーキが効かなくなることもあります。

 ★交換時期★

2年に1度が交換の目安です。

新車では3年後、それ以降は2年ごとの交換が目安ですので 車検と同時に交換するのがオススメです。

 ★エンジンオイルの種類★

エンジンオイルはDOT3やDOT4という種類の表記がありますが 違いは沸点の高さです。

DOT3→約205度以上で沸騰 DOT4→約230度以上で沸騰 DOT5→約260度以上で沸騰 「DOT5の方が沸点高いから安全!」と思われた方ちょっと待った!

確かに沸点は高いですが、水分を吸収しやすいので寿命が短いです。

主にサーキットなどで使われるブレーキオイルです。

一般的にはDOT3かDOT4が使われています。 エンジンオイルの役割を知って、安全なドライブを!